岐阜のホームレス殺害事件の犯人特定は「まだ、待て」
ホームレス殺害の疑い、大学生ら少年5人を逮捕 岐阜
岐阜市の河渡(ごうど)橋付近で3月、住所不定無職の渡辺哲哉さん(当時81)が何者かに襲われ、その後死亡した事件で、岐阜県警は23日午後、県内に住む少年5人を殺人と傷害致死の疑いで逮捕した。
捜査関係者によると、5人は3月25日未明、渡辺さんに投石などの暴行を加え、死亡させた疑いがある。5人は友人同士で、一部は県内の大学に通っているという。
ネット上での「便乗」は危険
SNS等を見ると、既に犯人の特定を行おうとする動きがあるそうですが、これは非常に危険なのでおすすめしません。理由は簡単で、
全く関係ない人をネット上に晒す可能性があるから。
去年、茨城県守谷市の常磐自動車道で「あおり運転暴行」事件の犯人として逮捕された男性がいましたが、彼と同乗していた女性が古い携帯電話(ガラケー)を所持していたため、SNSでガラケーを所持している写真が投稿されていた、事件と全く関係のない女性が「犯人」として拡散されました。
その後、「本物の」女性がメディアを通じて発表されたたため、風評被害を受けた当の女性が、SNS等で自分のことを犯人扱いした人達に対し、名誉棄損で訴えるという行動に出ています。
安易な正義感で「加害者」にならないよう
もしあなたが、犯人の親族や警察等、確かな情報筋から犯人を特定した場合、間違った情報を発信する可能性はないでしょう。
しかし単にSNS上で多くの人が拡散しているとか、あるいは犯人に対する憎しみを煽るような書き込みに対し、安易に便乗するのは危険です。理由は前述のとおり、
その人が犯人とは限らないから
です。
高齢者。それもホームレスという弱者に対し、一方的に暴行を加え殺害する…大学生という立場にありながら、このような行為に及ぶというのは絶対許されないといえるでしょう。
しかし、第三者がやるべき事は、彼等を裁くことではありません。まして「全く関係のない人物」を正義感、というより「正義の名を借りたうっぷん晴らし」に巻き込む事だけは絶対にやめた方がいいです。
事件と関係ない人物を誹謗中傷した結果、
あなた自身が加害者になり、正義の名を借りたうっぷん晴らしの標的にならないために。
です。
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行政書士。当サイトの管理人です。
大学卒業後、IT系企業を経て神奈川県に行政書士事務所を開業。「金なし、コネなし、キャリアなし」から10年間で100回以上、ホテルで朝食会を開催。独自の集客方法で事務所の経営を軌道に乗せる。
現在は行政書士業務に加え、ブログやSNSの活用法。そしてコミュニケーションノウハウの指導も行っている。
webサイト「東京ホテル朝食日記」
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