「建国記念日」をChatGPTで書いてみると…
最近話題となっている、AIによる文章作成ツール「ChatGPT」で一体、どのくらい正確な文章が書けるのでしょうか?試しにやってみることにします。
2月11日は建国記念日ですので、それをChatGPTで書いてみると…
コンテンツ
日本の建国記念日
「建国記念日」とは、国の成立を祝う日のことを指します。各国では、歴史的な出来事や国家の成立の日を記念することがあります。例えば、日本の場合、建国記念日は、1948年に成立した日本国憲法が施行された日、2月11日が指定されています。建国記念日は、国民が国家の歴史や文化を祝い、国家の誇りを強めることを目的として行われます。
実際に調べてみたところ、取り消し線の部分が誤りです。正しい内容はといいますと、
・1873年に神武天皇の即位日として2月11日が定められた(紀元節)。
・翌1874年より適用された。
・1948年に一度、廃止となる。
・1966年に復活し、現在の祝祭日となった。
さて、これをもとにして「手作業を加えて」文章を完成させてみます。
「建国記念日」とは、国の成立を祝う日のことを指し、各国では歴史的な出来事や国家の成立の日を記念することがあります。国民が国家の歴史や文化を祝い、国家の誇りを強めることを目的として行われることが多いようです。
例えば日本の場合、建国記念日は1873年に神武天皇の即位日として2月11日が定められました(紀元節)。これは戦後の1948年に一旦廃止されるものの、1966年に復活し、現在のような祝祭日となりました。
…このような感じでしょうか。元の情報を修正することで、かなり短時間で効率的な文章が作成できるようになりますね。
独立記念日とは?
さて、世界各国で国の成立を祝う祝祭日としては建国記念日の他、独立記念日というものがあります。両者の違いとして、独立記念日は他国の支配(植民地、属国等)に置かれた国が、独立を達成し、国家として成立した日を祝うものです。これに対し、建国記念日はそのような被支配国となった事のない国が、自らの国家成立日を祝うことになります。
では、まず独立記念日についてAIに質問してみましょう。実際に質問するとこのような感じです。
独立記念日とは、国家の独立を記念する日のことを指します。独立記念日は、各国によって異なりますが、通常は、その国が外国からの独立を宣言した日、あるいは国家の独立が認められた日などが指定されます。例えば、アメリカ合衆国の独立記念日は、1776年7月4日に宣言された独立宣言の日です。独立記念日は、国民が国家の歴史や文化を祝い、国家の誇りを強めることを目的として行われます。
米国の独立記念日は1776年7月4日ですので、AIの作成した文章は「正解」となります。そして独立記念日に関する文章は概ね正解です。したがって、
AIで作成した文章をそのまま使用することが可能
ということになるでしょう。これだけでも非常に優れた機能を持っていることが分かるのではないでしょうか。
中国の建国記念日
さて、中国の建国記念日は一体いつでしょうか。これは毛沢東が国共内戦に勝利し、1949年に中華人民共和国の成立を宣言した日である10月1日が「国慶節」として定められています。
というわけで、これをAIに質問してみますと、
中国の建国記念日は10月1日です。この日は1949年に中華人民共和国が成立した日であり、中国政府が国民に対して国家の歴史や文化を祝い、国家の誇りを強めることを目的として毎年行われる行事が行われます。
…ほぼ「正解」です。毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言したこと。そして国慶節という表現を入れれば基本的に文章は完成となります。
フランスの建国記念日
フランスの建国記念日はフランス革命(1789年)を記念して制定された日です。これをAIに質問してみますと…
フランスの建国記念日は7月14日です。この日は1789年にフランス革命が起こり、「国民は皇帝を擁護する権利を有す」というフランス王国の統治体制が崩壊し、フランス共和国が成立した日であります。この日は、フランス国民が国家の歴史や文化を祝い、国家の誇りを強めることを目的として行われる行事が行われます。代表的な行事として、パリでは「バスケット・デー」と呼ばれる大規模なパレードが開催されます。
され、打消し線の部分が誤りです。まずフランスは帝政ではありませんので「皇帝~」の一文は明らかに誤りというのが分かるでしょう。次に「バスケット・デー」というのがあるのですが、これは確認ができませんでした。なので削除しておきます(※歴史に詳しい方でご指摘がありましたらお待ちしております)。
なお、フランス革命を祝うイベントを「パリ祭(巴里祭)」といいますが、これは基本的に日本のみで通用する言葉で、フランスでは「Le Quatorze Juillet」(7月14日の意)という表現が用いられるようです。したがって「日付は正解」ということになるでしょう。
イギリスの建国記念日
最後に、イギリスの建国記念日についてAIに質問してみましょう。
イギリスにおいて、正式な建国記念日はありません。しかし、イギリスの歴史を祝う行事として、6月に行われる「トロイア戦(Battle of Troia)」を記念する「トロイア・デイ(Trooping the Colour)」があります。この行事は、イギリス王室の一年間の活動を総括するものであり、イギリスを代表する「グリーンジャケット隊」によるパレードや軍楽隊の演奏などが行われます。また、11月5日には「ガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)」として知られる「ボンファイア・ナイト」があります。この行事は、1605年にイングランド国教を改宗することを目的として宗教反対派によって起こされた「グンペル宮殿爆破事件」を記念するものです。
実は英国には正式な形での記念日は存在しないようです(ちょっと意外ですよね)。名誉革命(1688~1689)はこれに該当しそうな気がしますが、明確な形で記念日という制定はされていないようです。なお「トロイア戦」というのは英国のイベントとして見つけることはできませんした。
ちなみに「ガイ・フォークス・ナイト」というのは英国では非常に有名な事件で、かつそれによるイベントが存在しています。しかしこれはイングランド国教の改宗ではなく、カトリックの王を擁立(※当時の王であるジェームズ1世は新教徒)するのを目的とした暗殺未遂事件であるため、AIの作成した文章は「誤り」とすべきでしょう。
また最後に登場するグンペル宮殿爆破事件というのは、おそらく「火薬陰謀事件」を指しているのではないかと思われます。ただ、これらはいずれも1605年の出来事であるため、年号の表記に関してはAIが「正解」しているとすることもできるでしょう。
まとめ
AIによる文章は、思ったより正確でした。ただ、細かい部分では明らかに間違った内容もあり、そのまま使ってしまうのはリスクが伴うでしょう。
そして、それを補うのはいうまでもなく「人間の脳」です。AIの能力は優れているものの、完ぺきではない。逆に人間の脳はAIに出来ない応用力を持つ一方で、記憶力等はAIに劣る。そのため、両者を上手いバランスで活用することが今後の文章作成において重要となってくるのかもしれません。
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行政書士。当サイトの管理人です。
大学卒業後、IT系企業を経て神奈川県に行政書士事務所を開業。「金なし、コネなし、キャリアなし」から10年間で100回以上、ホテルで朝食会を開催。独自の集客方法で事務所の経営を軌道に乗せる。
現在は行政書士業務に加え、ブログやSNSの活用法。そしてコミュニケーションノウハウの指導も行っている。
webサイト「東京ホテル朝食日記」
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