何故士業者がWebサイトを作るんですか?
コンテンツ
私自身、本業(行政書士)の他、Webサイトの作成を行っています。
【作成例】
https://higa-office.jp/lpdemo/
https://higa-office.jp/garage/
https://higa-office.jp/oyagaku/
https://higa-office.jp
これを言うと、必ずこういう人が出てきます。
「士業者が何でそんなことやってるんですか?」
当然ですが、肯定的な反応ではありません。単に質問しているというのではなく、
「本業の人(Web業者)よりクオリティが低いのでは?」
「何かあった時、責任とってくれないのでは?」
つまり不安なわけです。でも、このくらいならまだいい方で、
「本業が儲かってないんでしょ(笑)」
「やっぱ食えない資格なんだ(笑)」
質問という形をとっているものの、実は全く質問などする気がない。何と言いますか、
学歴や資格とかで、お高く止まってそうな奴が落ちぶれてるの見てるとメシウマ!
※メシウマ…飯が美味い事。他人の失敗や転落を見てスカッとしている気持ちの表現。
既存のやり方が上手くいかなければ…
ハイ、大変ですね。武漢肺炎新型コロナウイルスが蔓延する中、取引先の方々の多くが苦しんでいます。
「今月の支払いは待って欲しい」
「会社を畳むことにしました」
困った時はお互い様、といいたいところですが、結局のところ、無い袖は振れないのです。
中には「本当は儲かっているはず」「今の状況にかこつけて、値切ろうとしているのでは?」という疑いのある方もいらっしゃいますが、そんなものをいちいち追及している暇はありません。
だとすれば、既存のやり方を変えるしかない。新規の業務獲得もそうですが、そもそも資格ありきのやり方を見直すのだって一つの方法なわけです。
将来が不安なのは今に始まった事じゃない
「士業者の仕事は将来、AIにとって代わられますよ」
「今のうちに差別化しないと将来、苦労しますよ」
この手のコンサル営業。いわゆる「士業コンサルタント」の営業電話やメールはしょっちゅう来ます。
それなら廃業を想定した新規事業だって、必要じゃないですか。だから独占業務(※特定の有資格者だけが出来る仕事)以外の仕事だって、出来るときにどんどんこなしていかないといけない。
ところがこれを言うと、何故か彼らは不思議そうな顔をして尋ねるのです。
「何故士業者がそんなことをしているのか?」
まるで「士業者は本業以外に専念すべき」「本業以外に手を出すのは食えてない証拠」とでもいいたいようです。
何で士業者だけ、昭和の会社員みたく一つの仕事にしがみつかなきゃいけないんですか?
何で会社員が本なんか出版してるんですか(!?)
要は、単にマウントをとりたいだけなんです。実際、「副業で月〇円」「収入減を何個も作れ」といっている本の著者とか、あるいは出版社の編集者の方と名刺交換をした際、私の肩書を見て前述のような質問をしてくるわけですから。
彼らの論理によれば、会社員が本業より稼いでいる。あるいは副業で儲けるノウハウを世に出している方がよっぽどおかしいでしょう。何故なら会社員も士業者同様、「本業(会社勤務)に精を出すべきであり、副業なんてもっての外」となってしまうわけですから。
ところが、これを言ったらどうなるか?当然ですが彼らは全力で否定してきます。
「今はそんな時代じゃない」
「これからは組織ではなく、個の力が問われる」
では士業者は何故、今までどおりなのでしょうか。彼らは自分自身の矛盾に気付かないのでしょうか?
…いや、逆に本業で食えてなければ益々、本業以外で食い繋がなきゃいけないでしょう。別に士業者であろうがなかろうが、経営者なんてみんなそうです。
とりわけ小規模事業者なんてリスクの塊ですからね。仕事も収入も減って、生活が立ち行かなくなるのであれば、アルバイトでも何でもして生活していなければなりません。でもそれって、ある意味経営者の「特権」「メリット」でもあるわけです。
だって会社員はバイトすら出来ないケースがあるじゃないですか?
どんなに生活が苦しくたって会社にしがみつかなければならない。そして、それを辞めてしまったら更に生活が苦しくなる……。
Webサイト作成は「強みを生かせる」から
私自身、他の専門のWeb業者が持っていない強みがあります。それが一体何かといいますと、
初心者が躓いてしまうポイントがしっかり理解できていること
例えば、
・更新した内容が反映されない
・レイアウトが崩れた
・謎のエラーメッセージが出る
知っている人からしてみれば「何の事はない」「こんなことも分からないのか!」という問題も、私自身の経験から、それをきちんと伝えることが如何に重要か。そして何より、
専門家が、悪いなく素人を傷つける発言
これは基本的にやりません。何故なら「初心者の自分自身が言われて傷ついたこと」が概ね、どういう内容かが理解できているからです。
・いいサイトを作ればいい
・態度が悪くても腕が良ければOK
実際、そんな単純な問題ではありません。お客様に対し「何がどう、分からないのか?」をしっかり伝えられるスキルって非常に重要です。そして、それは知識0からスタートした自分だからこそ出来る、他の専門業者に対する確実な強みなのです。
初心者は一体、何が分からないのか?
私自身、事務所開業当初はHP作成のスキルが0でした。というより、多くの士業者はパソコンの操作事体が苦手という感じです。そのため、サイトやブログの作成を外注。あるいはSNSの運用を外部に委託するというケースも決して少なくないわけです。
しかし、それはあくまで、資金に余裕がある大手の事務所。あるいは前職でかなりの収入を稼いでいた人が開業するケースです。私自身も含め「その他大勢」の場合、そんなお金はない。つまり、
自分自身でやるしかない
むろん、当初は完全に手探りの状態でした。前述のように、初心者が躓いてしまう。即ち更新結果が反映されなかったり、あるいは謎のエラーメッセージが何度も表示される。あるいは一向に消えない場合、心が折れてしまう……。
それでも私の場合、幸いにしてサイトは何とか完成しました。しかし実際問題として、これでサイト作成を途中で諦めてしまった同業者の方は決して少なくないのです。
むろん、士業者に限った事ではありません。HPが必要だからという事で作ろうとした。あるいは外注したはいいものの、まず最初に一体、何をすればよいのか全く分からない。
外注すれば完成する、とは限りません。
「クールな感じにして欲しい」
「見やすいレイアウトにして欲しい」
「見た目のインパクトを重視するように」
…具体的にどうすればよいのでしょうか?
例えばサイトのイメージからは何色が希望でしょうか?見やすさ、とは一体どこをどう変えればよいのでしょうか?そしてインパクトというのは文字でしょうか、それとも画像でしょうか……。
このように「質問を質問で返された」結果、お互い紛糾してしまい、サイトが完成する前に「喧嘩別れ」となってしまったケース、決して少なくないのです。だとすれば、
・参考サイトの見つけ方
・レイアウトの指定方法
・修正希望箇所の難易度
・色によるサイトのイメージ変化について
お客様に対し、こういった内容をきちんと伝える必要があるでしょう。もちろん私自身、このような内容はきちんとお伝えしております。理由は簡単で、
自分自身が分からないで苦労した内容
だからです。
守秘義務という「絶対的アドバンテージ」
士業者は基本的に、士業者の法律が存在します(例 行政書士法、社労士法、税理士法等…)。基本的にはお客様や組織内でのやり取りを明記したもので、中でもお客様に対して重要なのが、
顧客に対する守秘義務
です。例えば、
「あの会社は報酬を値切ってきた」
「あの会社はセキュリティが甘い」
「あの会社の社長には愛人がいる」
「あの会社は今度、特許を申請するらしい」
…当たり前ですが、こういった内容を外部に漏らしたらマズいでしょう。しかし一般の会社、あるいは個人事業主とのやり取りの場合、いい加減な契約をしてしまうとこういった事態に巻き込まれることは思ったより多いです。
では士業者の場合はどうでしょうか?前述のとおり、士業者は各法律によって厳格な規定が定められています。もし仮に、これらの法律に違反した場合、組織が士業者に対してペナルティーを科すことも可能です。具体的な方法としては業務活動の停止、最悪の場合は「除名」等です。
※不正行為等により各所属団体(例 〇〇県行政書士会)から除名された場合、基本的には他の団体への登録も拒否される。結果、資格が剥奪されていない状態であっても実質的に廃業に追い込まれる形となる。
当たり前ですが、このようなペナルティーを受けるリスクを負ってまで顧客の守秘義務を漏洩する。あるいは何らかの損害を与えようとする士業者は稀です。これは裏を返せば、他のWeb業者や(資格を持たない)コンサルタントに比べ、強力なコンプライアンスによってお客様が守られているということになります。
当然ですが、私自身はこの強み。そしてお客様に対するメリットを提示しております。つまり、資格を保有することは単に法律の知識があるという証明だけではない。それ以外の分野でも強みを生かせるということなのです。
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行政書士。当サイトの管理人です。
大学卒業後、IT系企業を経て神奈川県に行政書士事務所を開業。「金なし、コネなし、キャリアなし」から10年間で100回以上、ホテルで朝食会を開催。独自の集客方法で事務所の経営を軌道に乗せる。
現在は行政書士業務に加え、ブログやSNSの活用法。そしてコミュニケーションノウハウの指導も行っている。
webサイト「東京ホテル朝食日記」
https://www.w-plusweb.net/
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