人身事故の緊急停止は…

人身事故で一時見合わせのJR埼京線と山手線が運転再開

 19日午前8時11分頃、JR埼京線の恵比寿駅で人身事故が発生した。

 この影響で、同線と山手線は全線、また、湘南新宿ラインも北行・南行の全線で運転を見合わせたが、同9時7分までにいずれも再開した。一方、ダイヤ乱れもあり、相鉄線の直通運転は当面見合わせるとしている。

引用元:https://www.yomiuri.co.jp/national/20220519-OYT1T50080/

突然の緊急停止

電車が突然、緊急停止をする。それも人身事故等の重大事故で……。

事故なのか、あるいは自殺なのか。いずれにせよ被害の当事者。そして何より運転手の方が非常に気の毒なのですが、特に急いでいる時場合ですと、

 「よりによって何でこんな時に」

そう思ってしまうことって多いのではないでしょうか?

遅刻はNGなので

電車が緊急停止してしまいますと、特に都内のホームは人でごったがえしています。

そういった人達が向かう先はといいますと、駅の出口(入口)。目的は、

 遅延証明書

です。「社会人たる者、遅刻は絶対NG」ということで、やむを得ない事由に該当することを証明するため、そこに殺到する。当然ですが、発行してもらうだけでも一苦労です。

それって本当に必要ですか?

しかし、この遅延証明書。前から思っていたのですが、

 本当に必要なのでしょうか?

もちろん、やむを得ない事由で遅刻することはあるので、そういった理由を証明する手段の一つとして遅延証明書があること自体は問題ありません。また、事故にかこつけて遅刻を正当化するようなケースも全くないというわけではないでしょう。

しかし、大手のポータルサイトでトップニュースになるような状態です。そして、連絡を入れる相手(会社、取引先等)も、おそらく遅延に巻き込まれているであろうことは大体、予想がつくのではないでしょうか?

だとすれば、

 「電車が緊急停止しました」
 「人身事故のため、復旧が長引きそうです」

このような連絡を入れれば済むだけの問題ですよね。

前述のとおり、遅延証明書を発行してもらうため、駅は大混雑ですし、それで余計に時間がかかる。そして何より、

 長時間並ぶのはものすごく疲労する。

ので。例えばディズニーランドとかのテーマパークの場合、並ぶことが苦にならないという方もいらっしゃるでしょう。しかしそれは、あくまで「楽しい」から。電車の遅延証明書のように、不意の事態で、やむなく並ぶのは単なる苦痛でしかありません。

相手の連絡を待つだけでなく

近年の連絡手段は、何も電話に限ったことではありません。メールの他、SNSを連絡手段としている場合も多いのではないでしょうか。

そうなりますと、事故のニュースが発生次第、それに巻き込まれていないかどうか、本人に連絡する手段はあるわけです。

むろん、中には前述のように、連絡を入れたことで寝坊が発覚なんてこともあるかもしれません。しかし、そこで慌てて家を出たとしても、結局のところは駅で「足止め」をくらうわけですので。

なので、この場合は「不問」でも問題なし。電車が再度動き出した時点で、乗れれば大丈夫です。そのため、あくまでも、

 「再開後、すぐに移動できるかどうか」

これが確認できればOKではないでしょうか。

無理に「振り替え輸送」を使わなくても

ここで振り替え輸送を使う方は少なくないでしょう。確かに、他の路線が正常に動いているのであれば、何とか移動できる可能性はありますので。

ただ、ここで「少しでも早く」とタクシーを使う。それも、駅前で行列が出来ている状態……。ここまでして「遅刻厳禁」を徹底する必要、あるでしょうか?

…とにかく、電車がストップする度に起こるこの問題。きちんとルールを決める必要があるのかもしれません。

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