「抱っこする」こともできます…今年生まれたツキノワグマの赤ちゃん4匹を公開 体長約30cm

 カメラに向かってヨチヨチ歩き。愛嬌たっぷりのクマの赤ちゃんです。

岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷にある「奥飛騨クマ牧場」で来園者を楽しませているのは、今年1月から2月に生まれたメス3匹、オス1匹の合わせて4匹のツキノワグマの赤ちゃんです。

体長はおよそ30センチ、体重は2キロほど。マスク着用などの新型コロナウイルス対策を徹底したうえで抱っこすることができて、訪れた親子は、ぬいぐるみのような赤ちゃんグマと一緒に写真を撮っていました。

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5231208dd224120ce4bd960136f6dfccb257514a

これは虐待なのでは?

動画を見ていただくと分かるのですが、ツキノワグマの赤ちゃんには口輪が取り付けられています。おそらくは抱っこした来園者に嚙みつかないための措置なのでしょうが、やはり違和感がないでしょうか?

確かに見た目は可愛らしい。しかし、ツキノワグマは本来、人間にとって非常に危険な動物であり、たとえ赤ちゃん熊であっても安全ではありません。だからこそ、口輪をしているのでしょう。

しかし、そこまでして人間が抱っこをする必要が果たしてあるでしょうか?子熊にとっては、口輪をされて口を開くことが出来ない。そして、その状態で人間に抱かれるというのは大変な恐怖であると考えられます。基本的に動物というのは人間を怖がるもので、これは熊のような「人間が恐れる」動物であっても例外ではありません。

そうなると、赤ちゃんクマが抱える恐怖。あるいはストレスは相当なものではないでしょうか?人間の楽しみ、もっといってしまえばエゴのためにこのようなショーを行うのはある意味、動物虐待とも考えられるわけです。

綺麗事だけでは…

とはいえ、人間。それも動物園の経営者としては、そのような綺麗事ばかりいってはいられないという事情もあるでしょう。

当たり前ですが、大人のクマにこのようなサービス(抱っこ)は出来ない。また、他の動物。例えばホッキョクグマやパンダ等がそうなのですが、基本的に獰猛な動物の赤ちゃんって結構カワイイんですよね……。

そして、動物園としてもとにかく来園者が増えなければどうしようもない。国や自治体が「研究施設」として、資金をいくらでも補助してくれるような場合であればともかく、基本的に収益が上がらない以上は閉園の可能性が常に存在しうるわけです。そうなると、何らかの方法で注目をされる。そして「ここに行きたい」と思わせるような理由が必要なわけです。

とりわけ、新型コロナウイルスの影響により、こういった施設を訪れる人の数は大幅に減少しております。そのための「苦肉の策」と言われてしまいますと、単に綺麗事や理想論を一方的に押し付けるのも難しい……。

最も優先されるべきは何か?

最優先されるのは動物の保護か、それとも人間の生存権。それも新型コロナウイルスの影響による、経済活動の低迷が続く中、そこで働く人達の権利が優先されるべきなのでしょうか?

もちろん、考え方は様々でしょう。しかし、いずれの立場であっても考えさせられる内容です。このい記事を実際に読んでいただいたあなたは、この問題について、一体どう思われるでしょうか?

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