有名なYoutuber達が語っていますが

 町田総合高校の体罰炎上事件というのが話題になっていて、TVだけでなくYouTubeでも結構多くの人が話題にしています。

 曰く、

「理由の如何にもかかわらず暴力はよくない」
「生徒の挑発行為が悪い」
「体罰の際、教師は感情的になっていなかったか?」

 しかし、YouTubeで語るとなると実は別の問題が生じてきます。

「この子達は、YouTubeの影響で今回の「犯行」に至ったのではないか?」

 さて、この町田総合高校の体罰炎上事件について(本人達曰く)真面目に論じているとのことですが、ある意味考えさせられることの多い内容です。

 あまりこの手の炎上商法に釣られるのは好きではないですが…考察的な記事を一つ書いてみました。

白黒ハッキリつける問題ではないんでしょうが…

 動画では「教師側の主張」「生徒側の主張」で論じる、いわば「ディベート形式」で行われています。

 最初は「教師側が有利なのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか?しかしディベートなので一方的な主張はしません。

 一見すると「真面目に社会問題を討論している」ようにも見えます。

なぜ日本人はディベートが下手なのか?

 ラファエル氏の主張は一貫して、

「生徒に悪戯をされるような状況を作った教師が悪い」
「どんなに挑発をされても我慢しろ」

 そこまでは何となく理解出来なくもないとして、問題は、

「俺が教師だったらこんなことをされる状況を作らない」

 勝手に自分だけ、妄想で有利な状況を設定したらダメでしょう。

「自分の攻撃ターンはやりたい放題」
「相手の攻撃ターンでは「バリア」」

 もしそれをやるのであれば、客観的な証拠が必要です。もしそれが出来ないとすれば、通常のディベートでは「反則負け」になりますね。

 

 実は「日本人はディベートが苦手」と言われる理由がこの部分に集約されていえるのではないでしょうか?

 前述のように、仮にこのディベートに「審判」がいた場合、ラファエル氏は「反則負け」もしくは「退場宣告」がなされます。

 にもかかわらず、日本同士のディベートはしばしば今回のような「審判不存在」で行われるケースが少なくありません。

討論=口喧嘩ではない

 これがどういうことかというと、

・屁理屈でも何でも、自分の意見を勢いだけでゴリ押しした人間が勝ってしまう
・ディベートの後で逆恨みされるのが嫌だから、自分の意見よりも相手の機嫌を優先してしまう

 よく日本人は「空気を読む」といいますが、こういった人に対して「この人には何を言っても無駄だ」と議論をやめてしまった場合、これが何故か「不戦勝」と勘違いされるケースが多い。

 

 これは討論ではなく、単なる口喧嘩です。

 通常のディベートであれば、審判がペナルティーを課すか、もしそうでなければ、討論の相手側はペナルティーを要求する必要があります。

 要するにこんな動画を撮られる状況を作った教師は、日頃から生徒の恨みを買っている。教師という「強者の」立場に甘んじている人間だと主張した上に(元ヤンキーの熱血教師とかの内容を本気で信じているのか?)

 「俺だったら炎上するような記事はブログに書かない」
 「俺だったら炎上するような動画をアップしない」

 このようなことを書くブロガー、あるいやYoutuberがいたらどう思うでしょうか?当然だが多くの人は「勘違いするな」となりますよね。

 彼等のような炎上商法で稼いでいるならばいざ知らず、通常はこういった断言をする人などまずいません。

炎上の理由というのは「挑発」だけとは限らない

 例えば、

・スポーツ選手が、ボロ負けした試合の前日にブログを更新していたことが発覚した
 →ブログなんか書いている暇があったら練習しろ!

・在日外国人の権利を拡大すべきという記事を書いた
 →売国奴は日本から出て行け!

・公務員が、民間企業の男性に育休を取るよう勧める記事を書いた
 →民間は、お前ら公務員と違って忙しいんだよ!

 こういった事例は挙げればキリがありません。当然ですがいずれのケースも「書いた本人に悪気はない」はない。当然だが炎上する可能性など全く想定してないでしょう。いわば「不可抗力」です。

 

 今回の教師のケースも同様で、意図的に生徒に嫌われるような行為をやっていたとは考えにくい。そもそも、校則違反(※ピアスをつけていた)というのに注意するのは当たり前で、それを「注意されたからムカついた」と逆恨みするのは明らかに「生徒が悪い」ということになります。

 以前、電車内でヘッドホンの音漏れがあった女子高生に対し、大人の男性が(音量を下げるよう)注意をしたら痴漢として通報されたという事件がありましたが、発想としてはこれに近いといえるのではないでしょうか。

 要するに痴漢という犯罪者を捕まえるとか、あるいは女性の権利を守るといった正義や目的があるわけではなく、

「単にムカついた」
「腹いせでやった」

です。

 

 実は、ラファエル氏のいう「俺は生徒に恨まれるようなことはしない」というのは、

「いじめや悪ふざけをする生徒達と仲良くなる」

 という発想です。仲良くなる、というと聞こえはいいですが、要は「面倒な生徒とは関わるな」「保身に走れ」ということです。

 前述の女子高生のケースでいえば「面倒だから注意しない」という姿勢です。実はこういった教師は、生徒からすれば「俺達の気持ちが分かる」として表面上、愛想よくされますが、それは生徒に慕われているのではなく、逆に「俺達に都合のいい教師」として舐められています。

 私自身、そういった教師に嫌な思いをさせられたケースがあるので言っておきますが、彼の主張は「いじめに加担する教師」の発想そのものです。本人は「熱血教師」がそうだと主張しておりますが、完全に「サラリーマン教師」の発想ですね。
(とはいえ、ラファエル氏は教師を目指してるわけでもなさそうですし、本人的にはそれでもよいのでしょうが)

生徒達の目線は教師に向かっているのではない

 このように書くと、ヒカル氏及びラファエル氏の「Youtuber側」が悪で、店長氏及び高橋氏の「ゲスト側」が善、というようにも見えます。

 ですが、この店長氏も一つ大きな勘違いをしています。何かというと、

「生徒は教師に憎しみを持っているのではない」
「思春期特有の、単なる悪ノリだ」

 つまり今回の動画撮影は、例えば「教室のドアに黒板消しを挟んで落とす悪戯のようなもの」だというという主張ですが、実はこれは「大きな誤解」です。

 昔の場合、そういった行為の目的は「教室内」。つまり教室の生徒達のウケを狙うというものでした。そういったことをやるメリットが敢えて存在するとすれば、クラス内で「面白い奴」という地位を獲得できる。即ち「スクールカーストの上位をアピールしたい」生徒がやる行動ともいえます。

 

 ところが今の時代、生徒達の興味は学校内ではなく、

「ネットという、学校の外にいる不特定多数の人」

 つまり、彼等が悪戯をした目的は何を隠そう、

「ネット上で注目されたい」
「あわよくば人気者になりたい」

 つまり、注目される動画を投稿し、

「俺達も、あわよくばヒカル氏やラファエル氏のような人気者になれるんじゃないか?」

 という発想です。いわば教師に対する恨みとか、悪ふざけではなく。その「犯行」の動機が「インターネット上の有名人に対する憧れ」といってよいでしょう。

 

 店長氏は終始正論を述べている、いわば「動画内の良心的な存在」にも見えますが、

「あの子達は、ヒカルやラファエルという人気Youtuberに近づきたかったんじゃないのか?」

 少なくともこれは指摘すべきでしょう。あるいは「お前達のせいでこんな事件が起きた」という捉え方をされ、彼等がヘソを曲げたりるのを恐れて、敢えて黙っていたのでしょうか。

 いずれにせよ人気Youtuberに近しい人間として、この視点が一つ、完全にスッポ抜けているのは正直いただけないですね。

※黒板消しを落とす…チョークの粉を大量に含んだ黒板消しを落とすと粉まみれになる。それを見て笑うという悪戯。

人気Youtuberとして彼等が伝えるべき事とは?

 今回の問題は「教師と生徒のどちらが悪いか?」という視点で語られることが多いです。そして、

「教師の暴力はよくないが、それ以上に生徒の挑発行為が悪質だ」

 という考えが全体の多数を占めている感じです。これは動画撮影という「状況証拠」が出ている以上、外野の人間が必要以上に論じる必要はないのかもしれません。あとは学校側の処分であったり、あるいは裁判があった場合はその展開に任せるしかない。

 実は、実際にもっと考えなければならない問題は、

「何故こんなことが起こったのか?」

 ということです。

・教師が恨まれていたから行われたのか?
・横暴な教師に対する内部告発が目的か?

動画投稿の経緯を見る限り、実はそれは考えにくいといえます。実は、

「教師ならば誰でもよかった」

 要するにネット上で拡散され、「人気動画の作成者という地位を得たい」ために行ったわけですから。動画上でラファエル氏が何度も論じている「生徒の標的にされない努力をしている教師」がこのような「被害」に遭わない保障など全くありません。

 

 今回、この問題を「人気Youtuber」という立場で論ずるのであれば、

「自分達の(悪)影響は想像以上だった」
「自分達は仕事としてやっている」
「頼むから、その違いをきちんと理解してくれ」
「Youtuberのイメージを貶めるような行為はすべきではない」

 そのようなメッセージを発するべきではないでしょうか?特に若年層に影響力の強い彼等であれば、猶更です。

 しかし、彼等にはそう言えない事情もあるのかもしれません。何故ならYoutuberの多くは、

「TVのようなやらせがない。YouTubeはガチ(本物)である」

 という伝え方をしているので。したがって、

「悪ふざけの動画を撮るなら(TVのように)ちゃんと仕込みを入れろ」

 とは言いづらいでしょう。それを言ってしまうと当然、「自分達の存在を全面否定」となるからです。よくYoutuberの中で不法行為等を指摘されると「都合の悪い部分「だけ」全て仕込み」みたく釈明する人がいますが、それはさすがにムシがよすぎます。

 

 今回の事件は、とにかく教育関係者ばかりが「教育論」で論じているケースが大半です。しかし、この問題の本質は「若者の間で人気のYouTubeという存在」にもっと着目すべきではないでしょうか?

 にもかかわらず、ワイドショーを始めとする「コメンテーター」「評論家」はこの問題をあまり追及していません。その原因は残念ながら、彼等が「新しいメディア」であるYouTubeの存在に無知なのが原因だと考えられます。

 

「子供達の非常識な行動に影響を与えたYoutuber」

 あるいは「子供に影響を与えた大人達の存在」は、もっと論じられるべきではないでしょうか?

 

 むろん、単に「YouTuberは有害」「子供はYouTubeを見るな」というのではなく、「アクセス数=報酬さえ稼げれば何をやっても構わない」という人達の存在は批判されるべきだということです。少なくともそういった動画は禁止するか、あるいは未成年者は閲覧不可といった制限措置が必要な状況になっているのかもしれません。

 そしてYoutuber自身、自分の動画、あるいは自分の存在が影響していたと少しでも感じる事があるのであれば、少なくとも「再発防止のメッセージを送る」義務は存在すると思うのですが…

 

 あ、ちなみに動画の後半からは単なるナンセンスな内輪ウケ動画です(※たぶんファンの人向け)


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