朝、早起きして「ホテルの朝食を訪れる」ことで変わったこと
「何となく早起きしたい」
当初はそんな気持ちでした。しかし気付けば、
・ホテルの朝食通いを10年以上
・ホテルの朝食ブログを10年以上
・ホテルの朝食巡りを200軒以上
・朝食会の開催を100回以上
・500人以上の参加者
・多くのメディアに紹介
何が変わったか?何を手に入れることができたか?
変わったこと、そして手に入れたことは3つです。
・特別な実績もない状態で、初対面の相手と「名刺・自己紹介なし」で2時間話すコミュニケーション能力
・特別な実績もない状態で、10年間ブログを書き続けることができる文章力
そして、
※写真は-13kg減時に撮影時のものです。
・夜食べないで、朝、たくさん食べる生活を月に何回かやるだけで-15kgやせた。
そして、
・居酒屋で飲む機会が減ったため、トータルでの飲食代の支出が減った。
ホテルの朝食代は2000円~5000円。さらに「穴場」ともいえるビジネスホテルですと1200円~1500円程度の場所もあります。
一方、居酒屋はどうでしょうか?安い居酒屋チェーン店でも3000円程度。お酒の量が増えればさらに金額が増します。
加えて、お酒が苦手な人は、お酒を飲んでいないにもかかわらず「余計に」支払わなければなりません。
「夜の分を朝の分に回す」
食事だけではありません。外食にかかる予算も、です。
たったそれだけで、
「誰もが知ってる高級ホテルを訪れた」
周囲の反応は、
「随分と景気のいい話じゃないか」
「株でもやって一儲けしたのか?」
何となく「数万円位の高級レストランでも訪れたような」イメージ。
ところが、しばらくしてこのような話が来るようになったのです。
「ホテルの朝食について教えてほしい」
「ホテルの朝食に案内してほしい」
その理由は、
「友人に紹介したい」
「家族と一緒に訪れたい」
そのための情報を提供してほしい、というものでした。
当然ですが快く引き受けました。
・その友人が、さらに別の友人を案内し、「いい場所を紹介してくれてありがとう」と思ってもらえるような情報を伝えたい。
・その知り合いが家族を案内し、「今度はどこのホテルに行ってみようか?」と一緒に考えるような場所を訪れてみる。
そんな気持ちで、「早朝、ホテルで会う約束」を何度か繰り返す。
これは相手のためだけでなく、自分のためでもありました。
「朝、早起きしたい」
「そのためには早朝、人と会う約束をすればよい」
自分には実績がない。だとしたら、
「相手が自分と会うメリットがなければならない」
結果として、
「ホテルの朝食情報を提供し続ける」
これが特別な実績も肩書もない自分にとって、相手が求めていた内容の一つであったわけです。
気付けば10年以上、100回を超える開催となっておりました。
その中には多くの本を出版された方やセミナーを開催されていらっしゃる方、あるいはメディアに出演されていらっしゃる方等、以前はセミナーの予約すら困難だった方も少なくありません。
「セミナー通い」やめたら上手く行った
ホテルの朝食を訪れる前、このように考えておりました。
「人脈を作りたい」
そのために、彼等の主催するセミナーに一生懸命通い、そして名刺交換をする。
そしてその本を一生懸命読み、その本を「課題図書」として扱うセミナーで一生懸命持論を伝える。
しかし、ホテルの朝食に通い始めた時、これまでとは異なるものが見えてくるようになったのです。
「成功者と呼ばれる人達が、家族や友人たちと楽しい一時を過ごしている姿を想像してブログを書こう」
そう考えた瞬間、自分のブログは、
「成功者に学ぶ〇〇のブログ」
ではなく、
「成功者であっても一人の人間。彼等に伝えたい、お得な情報」
そういうブログへとなっていた。そして実際に彼らから「教えてほしい」というオファーが来ることになったわけです。
「特別な実績も肩書もない、にもかかわらず」
です。
ブログには「シンデレラ型」と「わらしべ長者型」がある
いわゆる「シンデレラストーリー」というのがあります。
・無名の人が、有名な人や権威のある人に見出され、一瞬でサクセスストーリーを掴んでいく
それはまるで、
「灰だらけの汚い服では気付かなかった。しかし華麗なドレスを身に纏ってお城の舞踏会に行ったら一瞬で王子様に見初められた」
そんなシンデレラを思わせる話であるということです。
多くのブロガーと呼ばれる方はこのような「シンデレラストーリー」を夢見てブログを書こうとします。
その成功を掴む方法が、有名ブログに対するコメントであったり、いわゆる「成功者」と呼ばれるブロガーに対する提灯記事であったり。
あるいは高額セミナーへ参加し、人脈作りと称して一生懸命名刺交換をする。
いわばセミナー会場は「お城」であり、セミナー講師は「王子様」です。
そしてお城へと向かう方法は「高額な受講料を支払う」(余談ですが、中には「シンデレラプロジェクト」みたいに銘打ってる高額セミナーとかありますよね…あれ、ホントかよ)
私自身、それが成功への近道と信じ、一生懸命頑張ってた時期がありました。
では結果はどうだったでしょうか…残念ながら上手く行きません。理由はといいますと、
「お前はシンデレラじゃねーから」
いや、別に女性限定じゃなくてもいいと思うんですよ。
それがたとえキモイオッサンであろうと何であろうと、
海外の有名大学を出て、外資系の金融コンサルを経て独立後はグローバル企業からコンサルのオファーがジャンジャン…が夜中の12時を過ぎると華麗な経歴が全て消えて単なるのホラ吹き野郎。
それならばあなたも私も、灰をおっ被れば皆王子様と穴兄弟シンデレラ兄弟です。
最近だとピコ太郎こと古坂大魔王氏が最もそれに近いケースではないでしょうか?
彼にとっての「王子様」はジャスティン・ビーバー氏です。
しかし多くの方にとってこのような成功方法は「再現性がない」のです。残念ながら。
普通の人は「シンデレラ」より「わらしべ長者」
それよりも、多くの方にとって現実味のある方法、それは何かといいますと、
「わらしべ長者型」
わらしべ長者の話は多くの方がご存知だと思います。詳細な話は割愛致しますが、
一本の藁(わら)しべを手に入れた若者がそれを物々交換していくことにより、
アブが結び付けられた藁しべ→蜜柑→反物→馬→屋敷
最終的には屋敷を手に入れ、長者といわれるまでになるお話です。
ちなみにこの若者は男性です。そしてその容姿については特に書かれておりません。
若者は如何にしてサクセスストーリーを手に入れたか?
その若者はシンデレラと異なり、お姫様に見初められたわけでもない。あるいは殿様にその才を認められて立身出世を遂げたわけでもありません。
では、そのような状況にもかかわらず、なぜ若者は長者になれたのか?即ち「サクセスストーリーを掴むことが出来たのか?」ということです。
理由はといいますと、
「今、やれることをやったから」
「今、持っているものに価値を見出せたから」
わらしべ長者には意地悪な継母は登場しません。そしてそれに同情してくれる親切な魔法使いも登場しません。
登場してくるのは、
「今、若者が持っているものを「より価値のあるもので」欲しい、と言ってくれる人達」
です。
実は多くの人が書くブログ、というよりブログを書く人そのものが、このわらしべ長者の若者と同様、
「どこにでもいる、ごく普通の人」
なのです。魔法使いと出会うこともなければ、王子様に見初められることもない。ごく普通の人です。
だからこそ、やるべきことは「魔法使いを探す」ことでもなければ「王子様に見初められるチャンスを狙う」でもない。
「今、持っているものを、より価値のあるものと交換する」
ホテルの朝食という「わらしべ」
私の場合、ホテルの朝食でした。
「友人に伝えたい」
「家族と訪れる時のために」
それが自分にとっての「蜜柑との交換」であり、そして、その訪れた話をまとめたことで、多くのアクセス数を獲得する。
その結果、メディア取材があり、記事寄稿の話が舞い込む。それが「蜜柑から反物」の話です。
これでよいのではないでしょうか?
そしてそういった体験が積み重なることで、自分自身の経験が生まれ、いつの間にか実績になっていく。
即ちそれが馬であり、屋敷です。
「でもそれって、結局あなたが上手く行っただけでしょう?」
果たしてそうでしょうか?今でもこう言われます。
「ホテルの朝食って高いですよね」
要するに、
「あなたの話を受け入れない理由が欲しい」
その理由として「(朝食代が)高い」は非常に都合のいい口実なのです。いわば、
「藁しべ一本から屋敷が手に入るなんて有り得ない」
その理由として、
「藁しべの価値なんてたかが知れている」
そう言ってしまえば藁しべを手にれない口実が出来る、それと一緒なわけです。
もし仮に、若者が藁しべの価値を認めず、何か別の「価値がありそうな物」を最初に手に入れようとした場合、どうだったでしょうか?
あるいは藁しべにアブを括りつける行為をしなかったとしたら…
しかし、それでも私は一向に構わないと思っています。
・何度も藁しべを拾い直せばよい
・石ころからスタートしたって構わない
今やれることは一つとは限らないのです。
あなたにとっての「わらしべ物語」とは?
わらしべ長者はお姫様に見初められて屋敷を手に入れたのではありません。1回の創意工夫と4回の物々交換で屋敷を手に入れました。
これがもし、3回の創意工夫と6回の物々交換だとしたら、一体どんなストーリーが出来上がるでしょうか?
それとも日本ではなく海外の話だとしたら?
あるいは海外に住んでいる日本人の話。逆に日本に住んでいる外国人の話だとしたら?
シンデレラは「誰かに見初められる」というのが物語の核心です。当然ですが王子様に見初められないとノーマネーでフィニッシュ物語が成立しません。
もし仮に、王子様が登場しなかった場合はといいますと…当然ですが物語自体が成立しないのです。なぜなら王子様に見初められるような普通じゃない女性が登場できないから。
一方、わらしべ長者はどうでしょうか?
・交換する物は蜜柑や反物以外でもよい。
もっといってしまいますと、
・旅先で出会う人全てと物々交換をしなくても物語が成立してしまう。
要するに若者が旅に出た以上「誰と何を交換しようとも、結局最後に物語が成立してしまう」のです。
原作では屋敷を手に入れたところで物語が終了します。
では、その若者は屋敷を手に入れるのがそもそもの目的だったのでしょうか?別にそんなことはどこにも書いてません。
単に「貧乏が嫌、何とかしてくれ」と観音様にお願いした、としか書いてません。
と、なれば…最後に手に入れるものは、別に屋敷である必要はない。屋敷というのは単に「富の象徴の一つ」でしかない。
あるいは旅の途中、反物の次に手に入れるのが馬ではなく、例えば刀であればどうでしょうか?
つまり途中にいくらでも物語を入れたり変えたりすることが可能なわけです。何故かというと、その若者がごく普通の人間だからです。
ブログで注目、つまりメディアで取り上げられる多くのブログは「シンデレラ型」です。だからこそ、多くの方がシンデレラ型をつい、書こうとしてしまう。
しかし多くの方にとって必要なのは、実はシンデレラ型ではない。この「わらしべ長者」型なんです。
・今、出来ることを
・背伸びをしたりせず
・淡々と書き続ける
そして、そうやって書き続けることで、
・その価値を認めてくれる人と出会い続ける
もっとも重要な事は、
・1回「だけ」で大きな成功を掴もうとしない
チャンスや成功は平凡な習慣の中にあり
小さなことを積み重ねている時、多くの人は「本当にこんなことで~」と不安になるかもしれません。
しかし、だからこそ、
「多くの人がそれをやらない」
むしろチャンスと思っていただきたい。実際は逆なんです。
「小さなことを積み重ねた内容が少ないからこそ、成果が出る」
のです。
一見平凡なブログが読まれる理由、実はそこなんです。だからこそ、
「普通のブログに価値を見出して欲しい」
そう、わらしべ長者が藁しべ一本から屋敷を手に入れた話のように、です。


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